乳がん治療と仕事とわたし

人生100年時代のちょうど折り返し地点、50歳で乳がんになりました。

日本サイコオンコロジー学会

10月6日7日は日本サイコオンコロジー学会に参加して来ました。

jpos-society.org

サイコオンコロジーという言葉に出会ったのは、自分が乳がんになってから。日本語に訳すと「精神腫瘍学」となるそうです。がん医療における、心の面に注目した学問です。そういう学問があると知っただけで救われた気持ちになりました。

私は医療関係で働いたことはなく、専門知識もありません。それでも、研究者や実務者としてこの分野に入っていける余地はあるのかどうかを確かめたくて参加しました。キャリアカウンセリングのスキルが活かせるのではとも思っていて、そのヒントを見つけたいと思っています。

働き方改革を進める中でも、治療をしながらでも働きやすい職場づくりも、この先もっと必要になってくるはずなんですよね。

私の職種は時間の融通がつけやすいこともあり、職場の周りの方の配慮もあって問題なく働けていますが、治療と仕事の両立に苦労している人も多いようです。

学会発表の内容は心理学に関することが多く、大学院で学んだことも役に立ちそうでした。

心理学といえば心を治すようなイメージがあるかもしれませんが、後ろ向きになってしまっている心を癒すことだけが求められているわけではないと思っています。

仕事と治療の両立支援ももちろん大事ですし、そういう活動にも関わっていこうとしていますが、仕事をしたい人ばかりではないんです。

この先どうする?どうやって生きていきたい?を考えるのも大切ですし、それはキャリアカウンセラーの得意分野です。

なんてことをいろいろ考えていました。

精神科のドクターや同じような問題意識を持っている心理職の方とも出会えて、ヒントをいただけました。やはり自分から歩み寄ると何かに出会えますね!

 

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立派なコンベンションセンター。隣には大きな蔦屋があって、休憩中は入り浸っていました(笑)